アルティストは花を踏まない

みなさんには好きな漫画家はいますか？

こんばんは、にらおです。

昨日はいきなり吹雪になってびっくりしました。梅の花と雪のコラボレーションはそれはそれは綺麗でした。こういうのを「風情がある」て言うのでしょうね。そんな風情のかけらもなく、「さみー！」と連呼しておりました(笑)。

先日にらおが前から好きな漫画家の単行本が発売されました。

小日向まるこ先生の「アルティストは花を踏まない」という漫画です。今日はこの本をご紹介していきます。

小日向まるこ先生は大阪在住の漫画家です。2015年から漫画家・イラストレーターとして活動開始。マンガアプリCOMICOで「One’s Story」を連載後、海外へ。現在は帰国し、ビッグコミック増刊号で今回発売された「アルティストは花を踏まない」を隔月で連載されていました。

にらおが初めて小日向先生の漫画を読んだのは漫画アプリ「COMICO」。2015年ごろにCOMICOのなかで「One’s Story」という漫画を連載されていました。

にらおが今までの見たことないような独特の画風、色使い、ストーリー。大人向けの絵本のような漫画。その世界観に一瞬で虜になりずっと読んでいました。自分の好きな絵（画風）ってあるじゃないですか。にらおは小日向まるこ先生の絵にドはまりしました。

この「One’s Story」は短編集で、内容は基本的にはハッピーエンド。次へ次へと読み進めるうちにあっという間に時間が過ぎてしまいます。月並みな感想ですが、心の底から温まるような優しい物語。でも、話の背景には同性愛や差別などのテーマがあり、深いのです。

それが小日向まるこ先生の「One’s Story」でした。

今回3月29日に発売された「アルティストは花を踏まない」は、ビッグコミック増刊号で隔月で連載されていました。Twitterで小日向まるこ先生を見つけフォローしていたところ、単行本が出ることを知り購入したのです。Twitterって便利！！

表紙、裏表紙はこんな感じです。

写真では伝わりませんが、にらおが好きな手触りがいい表紙です(笑)。わかりますかね、あの紙！っていう感じのやつ！

題名にもあるアルティストとは芸術家（アーティスト）のことです。

帯と裏表紙の紹介文を引用させていただきます。

第二次世界大戦前、フランスの小さな町。明るく元気なパフォーマーの少年モモが、あきらめと悲しみにまみれた人々を少しずつ変えてゆく。しかしモモには、ある秘密があって・・・・・・

差別と分断、忍び寄る不安。「やがて悲劇を迎える時代」に生まれた少年少女の、切なくも温かい友情と成長の物語

数々の悲しみや転機に触れ、少年少女は懸命に生きてゆく。それぞれの大切な花を知っているから

舞台は第二次世界大戦前のフランスの小さな町。ユダヤ人への差別が始まる中で、一生懸命に生きる子供たちの物語が描かれています。

あまり内容を書くとネタバレになってしまうので書きません(笑)。小日向まるこ先生の漫画は、ドラマや映画のような世界観なので、前情報を一切入れない状態で、ゆっくりと読んでほしいです！

COMICOの「One’s Story」とは違ったタッチですが、めちゃくちゃ絵が綺麗。綺麗だけじゃなく丁寧に描いたのが感じられます。以前、実際に描いている様子をTwitterでライブ中継されているのを見させていただきましたが、すごく時間をかけて丁寧に線を一本一本描かれていました。

セリフはそこまで多くないですが、セリフではなく人物の表情で感情を表現していることが多いです。登場人物がみんな優しくていい表情をするんです。喜怒哀楽だけでなく、決してあきらめないという前向きな表情や複雑な表情。でも最後にはみんないい笑顔。

お会いしたことはありませんが、小日向先生も絶対優しい人だと思う(笑)。優しくないとあの笑顔は描けません。

差別という重いテーマを扱ってはいますが、決して暗い気持ちで読み終わるような漫画ではなく、むしろ頑張ろう！って前向きになれる漫画です。今回もすごくいい作品でした。

こちらからプロローグのみ試し読みできます。ぜひご覧ください。

今回初めて好きな漫画を紹介させていただきました。いやー難しい！もともと読書感想文苦手だったこともあり、この漫画の良さを10％も伝えられていないと思います。

いい漫画なのに下手な説明のせいで伝わらないなら、いっそのこと書くのやめようかとも思いました。でも多くの人に広まってほしいし、これからも小日向先生の漫画が読みたいので、めちゃくちゃ不安ですが今回ご紹介させていただきました。気になった方はぜひ読んでみてください！

以上、にらおがアルティストは花を踏まないをご紹介しました！ご覧いただきありがとうございました。